■こんにちは、田中信弥です。

いつもお読みくださり、本当にありがとうございます。


■今日は、S・T様から頂きましたご質問にお答えすることで、
あなたのテニス上達に寄与したいと思います。

   ↓

★S・Tです。

いつも「テニスのヒント!」を楽しく読ませていただいております。

会員ではありませんが、実践DVDもいくつか購入させて頂いて
勉強させていただいております。


■今回はテニスのヒントへの感想ではないのですが、質問があります。

左利きと右利きのダブルスの陣形についてです。

自分の息子が、今度中学校でダブルスのペアを組むことになった
のですが、パートナーの子が左利きだとのことです。


■子供から、

「自分(右利き)は、どちらのポジションにつくべきか?」

と聞かれましたが、恥ずかしながら、息子が期待している答えが
返せませんでした。


■そこで、“はっ”と思い、

「田中さんなら、的を得た回答をしてもらえるのでは?」

と思い、躾ながら質問を送付させてもらいました。


■ちなみに、今回組むペアの特徴は・・・

・「2人とも、ファーストサーブは中学生にしては強力!」

(良いサーブを打ちます)


・「2人とも、中学生の中では背が高い!」


■そこで、下名が考えた案、

「2人のファーストサーブに威力があり、背も高いのであれば、
お互いのフォアハンドがミドル側になるポジションを基本とし、
センターへのポーチで攻めるテニスがいいのでは?」


■加えて。

田中さんの「ダブルスの王道!」ビデオを見て・・・

「オーストラリアンフォーメーションを、前衛のフォアがミドルになる時だけ
行い、サイドを固定して練習試合等をやってみるのも面白いのでは?」

と、アドバイスしました。


■この私の回答についての田中さんのご意見、また田中さんならこう考える
というアドバイスがございましたら、ご教授いただければ助かります。


■追伸:

「王道のダブルス!」を何度も見させていただいて、Iフォーメーションも
試してみたいと考えております。


■息子にも、

「Iフォーメーションも、いつでも使えるようになっておけ!」

と、教えていくつもりです。

以上、よろしくお願いします。


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■「ダブルスのレシーブサイドの決め方に・・・」
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■「決まりはありません!」

そのため、S・T様のアドバイスも、非常に素晴らしいものとなります。

どうぞ、自信を持ってご子息にお勧めください。


■その上で補足させていただきます。

現在の世界NO、1ダブルスペア、アメリカのブライアン兄弟。

彼等も、右利きと左利きのペアですが、左利きのボブ選手がデュースサイドを
守り、右利きのマイク選手がアドバンテージサイドを守っています。


■これも、S・T様がご子息に伝授された・・・

「センターをフォアハンドで強化する!」

ためのレシーブサイド決めと言われています。


■ですが、

・「仮にフォアハンドが弱い選手を含んだペアだったら?」

・「どちらかのレシーブサイドに、何らかの得手不得手を持つペアだったら?」


■はい。

「S・T様のご子息ぺア&ブライアン兄弟みたいなレシーブサイドの決め方
では、効力を発揮しない!」

こともあるわけです。


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■「昔は・・・」
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■「右利きの選手がデュースサイドを守り、左利きの選手がアドバンテージ
サイドを守る!」

このように教えられました。


■このレシーブサイドの決め方は、

「たくさんボールが集まるセンターを、2人ともバックハンドで守らなければ
ならない!」

ということで、今では主流ではないかもしれません。


■ただ、だからと言って一概に捨てきれなわけです。

・「フォアハンドが苦手!」

・「バックハンドが得意!」

・「パートナーの不得手をカバーするため、“こちら”のレシーブサイドを
  選択した!」

等々。

ダブルスには、そのペアにしかわからない“特殊”な事情があることも
多いからです。


■そして・・・

「それで良いのです!」

お互いの持ち味を吟味し、そのペアにしか出せない味を出す。

これが現実的なダブルス構築であり、ダブルスを行う醍醐味でもあるからです。


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■「言いたいことは、こうです!」
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■「ペアでたくさん話し合う。

自分達のダブルスに起こりえる問題や、特徴などを紙に書き出す。

その中から、自分達のダブルスにおいて、

“捨てるもの”、“生かすもの”を決める。

練習試合や、一番結果を出さなければならない大会以外の試合で、試しに試す。

上手く行ったもの、上手く行かなかったものを分類。

使えるものを残す。

この作業を繰り返し、自分達のダブルスを徐々に完成させていく!」


■すると・・・

「誰もマネの出来ない、独自のダブルスを持っている!」

こんな風に評価される、ダブルスとなっていくのです。


■そのため、私の最終的な答えは・・・

「レシーブサイドの決め方に、正解も不正解もない。」

ということになります。


■深い意図をお汲み取りいただき、ご理解くだされば幸いに存じます。

田中信弥


■追伸1:

オーストラリアフォーメーション、Iフォーメーションも試して頂けるとのこと。

「是非、その先の“新たなフォーメーション開発”まで突き進んでください!」


■これは、ご子息への言葉となります。

自分達で作り上げた新たなフォーメーションが、世界に認められるかも
しれませんからね。

*(「無理ではありません。

   どんなフォーメーションでも、始めは誰かが開発したのですから。)


■ダブルスの答は、そのペアだけが持っています。

カッコいい独自のダブルスを生み出し、勝利を手にされることを祈っております。


■いつも最後までお読みくださり、心から感謝しております。


田中信弥


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■追伸2:「あなたのテニス上達&健康&人生の幸せを心から願っています。」
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