■こんにちは、田中信弥です。

いつも、お読みくださり、心から感謝しております。


■ウインブルドンは、やはり特別感がありますね。

一つの大会であるのに、“何か”特別感を感じさせます。

これが、歴史の重みというものでしょうか?

人々が作り上げてきた伝統の結晶を感じさせてくれます。


■そして、日本人選手の活躍振り。

勝敗云々より、インパクトが大きいように感じます。

特にクルム伊達公子選手。

元世界NO、1、ウインブルドン5回優勝のヴィーナス・ウイリアムス選手に、
“あわや”の肉薄でした。


■スコアは、7−6 3−6 6−8。

3時間あまりの大熱戦。

いつまでも鳴り止まない、試合終了後のスタンデイングオベーション。

*(立ち上がっての拍手)

それは、ただの拍手ではありません。

40歳という高年齢でありながら、世界最高峰の選手に対して1歩も引けを
取らない。

その姿の奥に隠された努力の跡。

これらを感じ取っての、“鳴り止まぬ拍手”だったのです。

*(拍手をしている観客の方の表情は、クルム伊達公子選手に対し、
  明らかに敬意を表していました。)


■そして・・・・・

その拍手にこたえ、満足気に笑顔を振りまいて退場するかと思いきや、
厳しい表情のまま、センターコートを後にする。

まさに、「勝ちたかった! 心の底から悔しい!」との思いが、
滲み出ているクルム伊達公子選手の表情が印象的でした。


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■「テニスの変化!」
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■テニスの内容にも大き変化を見せてくれました。

もちろんそれは、ヴィーナス・ウイリアムス対策であり、
芝対策も兼ねてのもの。

ただ、一番大きな変化は・・・・・

「プレースタイルを大きく変更するという決断を、
躊躇なく行うようになった!」


■昔は違いました。

クルム伊達公子選手が、25歳の時に帯同した私は、
あるとき、こんな会話をしました。

田中:「あれだけ凄いバックハンドのクロスショットを持っているなら、
    バックハンドのストレートを合わせて使えば、非常に効果的だよ!」

伊達:「でも、ストレートの打つと、クロスの精度が狂うんです。
    私はバックハンドのクロスが生命線ですから!」


■今ではどうでしょう?

バックハンドのストレートは頻繁に使いますし、ウイナーは
ファアハンドの方が多いのではないでしょうか


■さらには、ネットプレー。

昔、「伊達公子選手、得意のネットプレー!」などと、一部、マスコミで報道
され続けました。

ですが、当時。

確かにネットに出ることはありましたが、回数は極めて少なかったのです。

*(ニュース性を作るため、たまに決めたネットプレー映像を
  TVのニュースで使うことが多かったです。)


■しかし、ヴィーナス・ウィリヤムス選手との試合では違いました。

ピンチの時にも、再三にわたりサービス&ボレーを使う。

良いボールを打ったなら、ベースライン上から、
“スルスル”とネットに直進。

そこから、ドロップボレー等を何度も決めて見せました。


■これも25歳のときに行って欲しかったプレーでしたが、15年経った今、
見事に行ってくれています。


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■「何歳からでも変化はできる!」
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■つまり、人間は何歳からでも変化できるということです。

進化もです。

特に、クルム伊達公子選手が復活してからは、年齢を言い訳にすることが
できなくなりました

「やるか、やらないか!」

まさに、自らの意思の選択だけになってきたわけです。


■また、東日本大震災の後は、多くの方の心情に変化が起こりました。

「どうせ、いつかは死ぬ命。それも、何で死ぬかはわからない。

ならば、出来るときに出来るだけのことをしておこうと思います。」

このようにおっしゃられ、大好きな“テニス道”に邁進される方々が、
大幅に増えたのです。


■大きな出来事、大きなイベント、大きな選手。

これらを目の当たりにすると、小さなことで悩んでいることが
馬鹿らしく思えてきたりもします。


■確かに、小さなことで悩むこともあるでしょう。

ですが、それより・・・・・

・行動しなかったことの後悔。

・変化しなかったことの後悔。

・進化しなかったことの後悔。

・時間を無駄にしまった後悔。

これらを大敵に、

「変化、進化、行動をクセづけたいものですね!」


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■「セカンドサービス問題は、いかがでしたか?」
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■「改めて、セカンドサービスの重要性を確信しました!」

こんなフィードバックを、前回のブログでは頂きました。

そして現実、ウインブルドンでも早くもセカンドサービスの大切さが
浮き彫りになっていますね。


■全ての試合を見たわけではありません。

が・・・・・

「錦織圭選手も、セカンドセット5−4の40−0から、そのゲームで2本の
ダブルフォルトをしてしまいましたね!

あのゲームを取っていれば、セットオールであり、流れ的になかり錦織圭選手
有利になったのではないか? と想像すると、悔しくて眠れません。」

というコメントを頂いたり。

■普段なら、緊張した場面でもっとセカンドサービスが悪くなる
ヴィーナス・ウイリアムス選手のセカンドサービスが、

クルム伊達公子選手戦では、極めて上手く機能していたり。

*(実際、試合の終盤のどこかで、少しでもセカンドサービスがおかしくなれば、
クルム伊達公子選手が試合に勝った確率は、ものすごく高いと感じています。

ですが、昨日のヴィーナス・ウイリアムス選手は、その緊迫した場面の
セカンドサービスで、何と“ノータッチエース”を繰り出してきたのです!)


■この2つの事実を見ただけでも、先日、書かせて頂いた・・・・・

       ↓

■セカンドサービスでのポイント取得率の顕著な違いは、
特に試合の中盤から終盤にかけて多く見られます。

相手との間合いが取れ、試合がこなれてくると、本来の力が出やすくなるのが
試合だからです。

すると、トップ選手のセカンドサービスポイント取得率は上がり、
対戦相手の“それ”は、落ちていくのが一般的です。

是非、トップ選手の1〜2回戦。

そして、試合の中盤から終盤にかけての、トップ選手とそれ以外の選手の
セカンドサービス取得率の違いを見比べてください。

       ↑

   (ここまでです。)

「このコメント通りになっていた!」と申し上げても、過言ではないのでは?


■ならば、ますますあなたも、「セカンドサービス強化に余念がない。」と、
行動に移すことが大切になってきますね。

「本当に、セカンドサービス、恐るべしです!」


■追伸1:

明日以降も、“ウインブルドンブログ”は更新します。

楽しみにお待ちください。


■いつも、最後までお読みくださり、本当にありがとうございます。


田中信弥


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■追伸2:「あなたのテニス上達&健康&人生の幸せを心から願っています。」
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