■こんにちは、田中信弥です。
いつもお読みくださり、本当にありがとうございます。
■「祝!錦織圭選手の勝利から、テニスの奥深さを紐解く!」
ここから学ばせていただく第5回目ですが・・・
「ナダル選手 VS 錦織圭選手の試合解説が先でしょう!」
ということで、急遽、予定を変更してお届けします。
■その前に。。。
全仏オープン準決勝のナダル選手。
相変わらずの勝負強さでした。
どちらが勝ってもおかしくない、ジョコビッチ選手との対戦。
ファイナルセット9−7という大激戦の末、
見事、フェレール選手が待つ決勝戦へと駒をすすめたからです。
■これで、前人未到の8回目の優勝へ王手。
フェレール選手とのクレーコートでの戦いでは・・・
「10年近く負けていません!」
■加えて、グランドスラム決勝の経験数は雲泥の差。
(フェレール選手は、初の決勝です)
常識的に見れば、「ナダル選手が圧倒的に有利!」というのは、
誰が見てもわかります。
■ただ、私個人としては、
「フェレール選手の頑張りに、かなりの期待を寄せています。」
なぜなら、ここ数戦のナダル選手との試合をつぶさに見ていても、
「あと、ちょっと! あとちょとで勝てるのに!」
というところまで追い込んでいるからです。
■そして、何と言っても31歳という年齢。
この、「もう後がない!」という状況の中で、
さらなる成長を続ける選手は貴重。
■言い代えれば、
「常に年齢と戦い続けているウィークエンドプレーヤーの手本となる選手!」
こんな位置づけで見ているのです。
■当然、
「今までも、後1歩までナダル選手を追い込んだ選手はたくさんいる。
でも、その最後の一歩に誰もが届かないんだ!」
これが、なかば常識化されていることは、重々、承知しています。
■ですが、その固定観念さえも打ち破り、
「やればできるんだ!」
という気持ちを、我々に植え付けてくれる活躍を期待している所があるのです。
■もちろん、ナダル選手の8回目の優勝も願っています。
そして、
「全仏オープンでは、一度しか負けなかった!」
という状態で、引退して欲しいとう考えも持っています。
■ですから。
最後の最後、どちらの選手が勝つかはわかりませんが、
「歴史に残る熱い戦いを見せてもらい、どう転んでも感動したい!」
というのが、奥にある正直な気持ちです。
■どうなるでしょう?
明日の夜が楽しみでなりません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「さて、ナダル選手 VS 錦織圭選手の4回戦は・・・」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「今日は、錦織圭選手が勝つのでは?」
こんな期待を持ち、試合を見つめていたのが私です。
■第一セット序盤。
慎重に試合を進める中にも、バックハンドクロスが冴え渡り、
錦織圭選手はナダル選手に互角以上の戦いを挑みます。
「ほ〜ら、これは私の予想通りになるな。
よしんば勝てなかったとして、ここまでのナダル選手の調子からすると、
ファーストセットは取るだろう!」
自らの予想の的確さに、秘かに酔いしれていた私は、祝杯を挙げるために
自ら台所にビールを取りに行きます。
*(本当は、単に飲みたかっただけですが・・・)
■ところが、冷蔵庫からビール瓶を取り出し、栓を抜き、ガラスのコップに
並々とビールを注ぎ、こぼさないようにTV画面の前に戻ると・・・
「おやっ? さっきと様相が違う。
錦織圭選手のミスが目立つ。
焦りも感じる。
ひょっとして、例のスロースターターのクセが、ここにきて出たのか?
まぁ、でも今の錦織圭選手であれば、それも克服するだろう。
どれっ、ジックリ拝見といくか。。。」
と、余裕をかまし、“グビッ、グビッ”ビールを喉の奥に流し込んだまでは
良かったのですが、、、
■挽回のチャンスをつかめないまま、ファーストセット4−6ダウン。
調子の上がらない錦織圭選手を尻目に、一度つかんだチャンスを“ガッチリ”
離さなかったナダル選手は、まさに王者の貫録を見せつけ始めたのです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「ここから、ここから!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■この時点での私は、まだ余裕。
「セカンドセット以降が、真の戦いの始まりだ!」
なんて自分に言い聞かせながら、再び、ビールが待つ冷蔵庫に直行。
冷えたビール瓶を手にしたことで気分も高揚し、
TVの前に座り直したときには、選手がトイレットブレークから戻ったときの
ような、爽快なリセット感を持ちました。
■ところ、そのリセット感。
長くは続きません。
セカンドセットが始まった途端。
グラスに注がれた2杯目のビールが、いつも以上に苦くなったことが、
その提示でした。
■ナダル選手は、錦織圭選手のサービスゲームを「あっ!」と言う間にブレーク
すると、そのままリードを広げ、何と6−1でセカンドセットも奪っていった
のです。
■「ダメだ!
今日は調子悪い。
昨日までのプレーができない。
でも、一体、なぜここまでミスを見せ続けるのだろう?
今の錦織圭選手らしからぬミスばかりだ。
ナダル選手だから、今まで以上に緊張しているのだろうか?
いや、ジョコビッチ選手にも、フェデラー選手にも勝っている錦織圭選手に
限り、そんなことはないだろう。
なら、なぜ???」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「後ろからの映像に驚きました!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■そして、マジックの種明かしが行われたのです。
偶然ですが、サードセットに入り、両選手を映し出すカメラの位置が
変わりました。
通常は、スタンドの上の方に設置されたカメラを使って写しだします。
ですがその時間帯は、スタンド最前列か、バックフェンスの中に備えられて
いるカメラを使用。
ナダル選手&錦織圭選手を、真後ろから見ることができたのです。
■この絵は、自らがコートの中で戦っているものに近い。
そのため、普段の画像からは感じづらい・・・
・ボールの本当の威力
・弾道の高さ、ボールの跳ね方
が、伝わってきたのです。
■そこから見えたものは・・・
「見てはいけないものを見てしまった!
“えげつない”、“えげつなさすぎるぞ”ナダル選手のスピンボール。」
というほど、もの凄い影像だったのです。
■とっさに思いました。
「竜巻の中にボールが入り込み、そのままこちらに向かってくるような感じだ。
この逃げ出したくなるようなボールに対し、ここまでのミスで済ませている
のは、錦織計選手だからこそ。
私が打ったら、毎球、“明後日”の方にボールが飛んでいっているだろう。
まさに、コントロール不能の威力を持ったボールだったんだ!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「それからは・・・」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■見方が一変。
「決して、錦織圭選手の調子が悪いのではない。
“ナダル選手のボール”という嵐に吹き飛ばされぬよう、
地に足をしっかりとつけ、戦っているのが錦織圭選手。
彼がいつもに比べ、ミスを多くしているからといって、誰も彼を責めること
などできない!」
■景気が良いときには、ビールがすすみます。
でも、その日は違いました。
景気が悪いはずなのに・・・
錦織圭選手がやられているはずなのに・・・
琥珀色の液体が、コップの中からどんどん減っていきました。
■4−6 1−6 3−6。
試合が終わるころには、ビール瓶2本が空に。
そう。
錦織圭選手のコメントにあったように、
「ナダル選手は強かった。
最初の数ゲームは、いい立ち上がりで作戦も上手くいってたと思います。
が、彼の重いボールをバックに集められると・・・
想像以上にきついものがありました!」
私にとっても、想像以上にきつい夜となったのです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「あなたは、何を注入するべきか?」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ボールの質を上げてください。
簡単に言っていますが、もちろんこれは究極的に厳しい話です。
錦織圭選手を始め、誰もがボールの質を上げたいと頑張っているからです。
■ですから、地道に行い続けてください。
宝くじに当たるようなことは、決して起こらない世界の話ですから。
■そして同時に・・・
「ショットの多彩!」
これも非常に重要なので、必ず身につけてください。
■ショットの多彩さに欠けた、世界超一流プレーヤーはいないはずです。
ということは、
「人より圧倒的に上手くなりたい!」
ならば、絶対に身につけなければなりません。
■それには、普段から練習しなければなりません。
この法則に例外はありません。
是非、頑張って頂きたいと思います。
■いつも最後までお読みくださり、心から感謝しております。
田中信弥
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■追伸:「あなたのテニス上達&健康&人生の幸せを心から願っています。」
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いつもお読みくださり、本当にありがとうございます。
■「祝!錦織圭選手の勝利から、テニスの奥深さを紐解く!」
ここから学ばせていただく第5回目ですが・・・
「ナダル選手 VS 錦織圭選手の試合解説が先でしょう!」
ということで、急遽、予定を変更してお届けします。
■その前に。。。
全仏オープン準決勝のナダル選手。
相変わらずの勝負強さでした。
どちらが勝ってもおかしくない、ジョコビッチ選手との対戦。
ファイナルセット9−7という大激戦の末、
見事、フェレール選手が待つ決勝戦へと駒をすすめたからです。
■これで、前人未到の8回目の優勝へ王手。
フェレール選手とのクレーコートでの戦いでは・・・
「10年近く負けていません!」
■加えて、グランドスラム決勝の経験数は雲泥の差。
(フェレール選手は、初の決勝です)
常識的に見れば、「ナダル選手が圧倒的に有利!」というのは、
誰が見てもわかります。
■ただ、私個人としては、
「フェレール選手の頑張りに、かなりの期待を寄せています。」
なぜなら、ここ数戦のナダル選手との試合をつぶさに見ていても、
「あと、ちょっと! あとちょとで勝てるのに!」
というところまで追い込んでいるからです。
■そして、何と言っても31歳という年齢。
この、「もう後がない!」という状況の中で、
さらなる成長を続ける選手は貴重。
■言い代えれば、
「常に年齢と戦い続けているウィークエンドプレーヤーの手本となる選手!」
こんな位置づけで見ているのです。
■当然、
「今までも、後1歩までナダル選手を追い込んだ選手はたくさんいる。
でも、その最後の一歩に誰もが届かないんだ!」
これが、なかば常識化されていることは、重々、承知しています。
■ですが、その固定観念さえも打ち破り、
「やればできるんだ!」
という気持ちを、我々に植え付けてくれる活躍を期待している所があるのです。
■もちろん、ナダル選手の8回目の優勝も願っています。
そして、
「全仏オープンでは、一度しか負けなかった!」
という状態で、引退して欲しいとう考えも持っています。
■ですから。
最後の最後、どちらの選手が勝つかはわかりませんが、
「歴史に残る熱い戦いを見せてもらい、どう転んでも感動したい!」
というのが、奥にある正直な気持ちです。
■どうなるでしょう?
明日の夜が楽しみでなりません。
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■「さて、ナダル選手 VS 錦織圭選手の4回戦は・・・」
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■「今日は、錦織圭選手が勝つのでは?」
こんな期待を持ち、試合を見つめていたのが私です。
■第一セット序盤。
慎重に試合を進める中にも、バックハンドクロスが冴え渡り、
錦織圭選手はナダル選手に互角以上の戦いを挑みます。
「ほ〜ら、これは私の予想通りになるな。
よしんば勝てなかったとして、ここまでのナダル選手の調子からすると、
ファーストセットは取るだろう!」
自らの予想の的確さに、秘かに酔いしれていた私は、祝杯を挙げるために
自ら台所にビールを取りに行きます。
*(本当は、単に飲みたかっただけですが・・・)
■ところが、冷蔵庫からビール瓶を取り出し、栓を抜き、ガラスのコップに
並々とビールを注ぎ、こぼさないようにTV画面の前に戻ると・・・
「おやっ? さっきと様相が違う。
錦織圭選手のミスが目立つ。
焦りも感じる。
ひょっとして、例のスロースターターのクセが、ここにきて出たのか?
まぁ、でも今の錦織圭選手であれば、それも克服するだろう。
どれっ、ジックリ拝見といくか。。。」
と、余裕をかまし、“グビッ、グビッ”ビールを喉の奥に流し込んだまでは
良かったのですが、、、
■挽回のチャンスをつかめないまま、ファーストセット4−6ダウン。
調子の上がらない錦織圭選手を尻目に、一度つかんだチャンスを“ガッチリ”
離さなかったナダル選手は、まさに王者の貫録を見せつけ始めたのです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「ここから、ここから!」
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■この時点での私は、まだ余裕。
「セカンドセット以降が、真の戦いの始まりだ!」
なんて自分に言い聞かせながら、再び、ビールが待つ冷蔵庫に直行。
冷えたビール瓶を手にしたことで気分も高揚し、
TVの前に座り直したときには、選手がトイレットブレークから戻ったときの
ような、爽快なリセット感を持ちました。
■ところ、そのリセット感。
長くは続きません。
セカンドセットが始まった途端。
グラスに注がれた2杯目のビールが、いつも以上に苦くなったことが、
その提示でした。
■ナダル選手は、錦織圭選手のサービスゲームを「あっ!」と言う間にブレーク
すると、そのままリードを広げ、何と6−1でセカンドセットも奪っていった
のです。
■「ダメだ!
今日は調子悪い。
昨日までのプレーができない。
でも、一体、なぜここまでミスを見せ続けるのだろう?
今の錦織圭選手らしからぬミスばかりだ。
ナダル選手だから、今まで以上に緊張しているのだろうか?
いや、ジョコビッチ選手にも、フェデラー選手にも勝っている錦織圭選手に
限り、そんなことはないだろう。
なら、なぜ???」
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■「後ろからの映像に驚きました!」
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■そして、マジックの種明かしが行われたのです。
偶然ですが、サードセットに入り、両選手を映し出すカメラの位置が
変わりました。
通常は、スタンドの上の方に設置されたカメラを使って写しだします。
ですがその時間帯は、スタンド最前列か、バックフェンスの中に備えられて
いるカメラを使用。
ナダル選手&錦織圭選手を、真後ろから見ることができたのです。
■この絵は、自らがコートの中で戦っているものに近い。
そのため、普段の画像からは感じづらい・・・
・ボールの本当の威力
・弾道の高さ、ボールの跳ね方
が、伝わってきたのです。
■そこから見えたものは・・・
「見てはいけないものを見てしまった!
“えげつない”、“えげつなさすぎるぞ”ナダル選手のスピンボール。」
というほど、もの凄い影像だったのです。
■とっさに思いました。
「竜巻の中にボールが入り込み、そのままこちらに向かってくるような感じだ。
この逃げ出したくなるようなボールに対し、ここまでのミスで済ませている
のは、錦織計選手だからこそ。
私が打ったら、毎球、“明後日”の方にボールが飛んでいっているだろう。
まさに、コントロール不能の威力を持ったボールだったんだ!」
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■「それからは・・・」
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■見方が一変。
「決して、錦織圭選手の調子が悪いのではない。
“ナダル選手のボール”という嵐に吹き飛ばされぬよう、
地に足をしっかりとつけ、戦っているのが錦織圭選手。
彼がいつもに比べ、ミスを多くしているからといって、誰も彼を責めること
などできない!」
■景気が良いときには、ビールがすすみます。
でも、その日は違いました。
景気が悪いはずなのに・・・
錦織圭選手がやられているはずなのに・・・
琥珀色の液体が、コップの中からどんどん減っていきました。
■4−6 1−6 3−6。
試合が終わるころには、ビール瓶2本が空に。
そう。
錦織圭選手のコメントにあったように、
「ナダル選手は強かった。
最初の数ゲームは、いい立ち上がりで作戦も上手くいってたと思います。
が、彼の重いボールをバックに集められると・・・
想像以上にきついものがありました!」
私にとっても、想像以上にきつい夜となったのです。
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■「あなたは、何を注入するべきか?」
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■ボールの質を上げてください。
簡単に言っていますが、もちろんこれは究極的に厳しい話です。
錦織圭選手を始め、誰もがボールの質を上げたいと頑張っているからです。
■ですから、地道に行い続けてください。
宝くじに当たるようなことは、決して起こらない世界の話ですから。
■そして同時に・・・
「ショットの多彩!」
これも非常に重要なので、必ず身につけてください。
■ショットの多彩さに欠けた、世界超一流プレーヤーはいないはずです。
ということは、
「人より圧倒的に上手くなりたい!」
ならば、絶対に身につけなければなりません。
■それには、普段から練習しなければなりません。
この法則に例外はありません。
是非、頑張って頂きたいと思います。
■いつも最後までお読みくださり、心から感謝しております。
田中信弥
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■追伸:「あなたのテニス上達&健康&人生の幸せを心から願っています。」
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