テニス上達の近道!

〜元オリンピック強化スタッフ&元日本代表コーチの田中信弥が  テニスを通してあなたの人生が豊かになるお手伝いをさせて頂きます〜

2011年06月

■「“歴史”が変わりました!」

■こんにちは、田中信弥です。

いつも、お読みくださり、心から感謝しております。


■「2008年、北京オリンピックで金メダル獲得!」

このスローガンのもと、中国テニスは2000年頃から本格的な強化を
推進しました。


■そして、2011年。

その頑張りを、世界が評価するときが到来したのです。

見事、リ―選手が全仏オープンを制したからです。


■ご承知の通り、メジャー大会のシングルスを制したアジア人は初。

もちろん、中国人も初。

彼女の・・・・・

「子供の頃から、常に私が“一番始め”を達成してきているの。」

このコメント通りのことを、世界最高峰の舞台でも証明したことになります。


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■「アジア人は世界では勝てない!」
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■スポーツでは、昔からこのように見られる傾向がありました。

テニスでは、ことさらその風潮が強い。

そのため、「やっぱり、アジア人はメジャーでは勝てないのでは?」

長い歴史の中で、誰もがこんな気持ちを潜在的に植えつけてしまった
感があります。


■しかし、それも昨日で終わり。

今日からは、「アジア人だからこそ、メジャーで勝てる!」

この新しい評価へ向かっての旅立ちが始まります。


■リ―選手は、2011年1月の全豪オープンで準優勝した後、
1回戦負けが続きました。(4大会連続)

その結果を見た私は、

「ひょとして、全豪オープンで燃え尽きたのでは?

年齢的に考えても、特別なことではない。」

こんな風に、勝手に推測。


■ですが、私の身勝手な憶測をよそに、リ―選手、そしてそのチームは、
着実に次のステージに上がる準備を進めていたのです。

“次のステージ”と、簡単に言ってしまっています。

が、リ―選手クラスの次のステージは、グランドスラム優勝しかありません。
(そして、世界NO、1の奪取)

そのため、“言うは易し、行うは難し。”を、さらに数万倍もしたような
話なわけです。

それを、わずか4ヶ月後で達成するなんて・・・・・

「本当に凄い!」の一言です。


■加えて言うならば、一月の全豪オープン。

そして、今回の全仏オープンと、決して優勝候補の筆頭に登っていたわけでは
ありません。

ウォズニアッキ選手、クライステル選手、アザレンカ選手、シャラポア選手等々。

優勝候補としてメディアを賑わせていたのは、“いつものメンバー”。

そんな中、着実に力をつけ、人の評価ではなく自らの評価を高め、
“その時”を待っていた、リ―選手&そのチーム。

心からの敬意を表すると共に、自らの生き様にも生かしたいと思います。


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■「スキアボーネ選手は、人生の達人!」
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■対するスキアボーネ選手。

全仏オープン連覇は叶いませんでしたが、2年連続の決勝進出は立派の一言。

特に、もうすぐ31歳を迎えることを考えると、通り一辺倒の賛辞では、
彼女に対して失礼になるでしょう。


■そして、決勝戦前のコメント。

こちらが、また“痺れます”。

「明日の決勝戦は、全ての事に感謝しながら戦うでしょう。

テニスは人生の全てではない。

この考え方が重要です。

テニスを楽しみたいと思います。」

これはもう、テニスの達人ならぬ、“人生の達人”と言えるのでは
ないでしょうか?


■もちろん、テニスの方も素晴らしく進化していました。

昨年に比べ、サービスのフォームは体の開きが抑えられていました。

そのため、コーナーをつくサービスの精度が上がっていました。


■フォアハンドも同様。

“体幹”のズレが少なくなっており、スイング軌道がきれいに。

結果、相手のショットの押される場面が減り、威力も増していました。

30歳を越えているのに、まだまだ進化してきています。

これは、出来そうで出来ないこと。

もの凄く深く、テニスを愛しているからこそ、実現できたのでしょう。


■これからは、あまり得意ではないサーフェスでの戦いが始まります。

ですが、そこでさえ、我々を驚かせる活躍を見せてもらい、

「不可能はない!」ことを証明してもらいたいものです。


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■「歴史を作りましょう!」
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■今日の学びは、

「歴史を作りましょう!」というご提案です。

もちろん、今まででも“あなた自身”の歴史を作ってきていると思います。

ですから、その歴史を生かしつつ、

「もっと大きな歴史を作ってもらいたいのです。」


■大袈裟な話ではありません。

歴史は、一日、一日の積み重ねで出来ています。

そのため、作ろうと思って作ることもあるでしょうが、

「後から振り返ってみたら、歴史が出来ていた!」

こんな現実もあるのです。


■テニスもしかり人生もしかり。

今日の自分より、明日の自分。

明日の自分より、明後日の自分。

こんな風に、少しずつだけでも進歩を重ねる。

すると・・・・・

「知らぬ間に、思っていた以上の歴史が築けていた!」

こんな生き方のご提案です。


■追伸1:


今から、男子シングルスの決勝戦を見ます。

女子に続いて、こちらも歴史になることは間違いありません。

ナダル選手の6度目の優勝。(ボルグ選手に並び、歴代トップ)

フェデラー選手の17個目のグランドスラムタイトル獲得。

楽しみです。


■そして・・・・・

「後世に残る歴史を、目の前で見られる幸運に感謝です!」


■いつも、最後までお読みくださり、本当にありがとうございます。

また明日お会いしましょう。(寝不足の状態で)


田中信弥


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■追伸2:「あなたのテニス上達&健康&人生の幸せを心から願っています。」
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■「“品格”を備えて強くなる!」

■こんにちは、田中信弥です。

いつも、お読みくださり、心から感謝しております。

朝まで見ました。

フェデラー選手対ジョコビッチ選手の試合です。

フェデラー選手が、見事、ジョコビッチ選手を破り、
全仏オープン決勝進出。

世界中のフェデラー選手ファンを沸かせました。


■対するジョコビッチ選手。

テニスの進化は明らか。

年初から始まった無敗神話は途切れ、世界NO、1は“お預け”と
なりましたが、その評価が変わることはありません。

フェデラー選手を筆頭に、識者の方々も、

「ジョコビッチ選手は、今年中に世界NO、1になるだろう!」との見解。

その見解、私も大筋では「賛成!」です。


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■「ただ・・・・・」
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■「思うに世界チャンピオンは、ポイント合計や、
トーナメント優勝回数だけでは、決められない!」」(人々が認めない!)

こんな“世界観”も現存しているように感じるのですが、
いかがお考えでしょう?


■確かに、年間のポイント合計、トーナメント優勝回数が多ければ、
世界NO、1にはなるでしょう。(物理的に)

ですが、過去の世界NO、1選手を脳裏に思い返しても、

「時代背景と、人々の心に影響を与えた世界NO、1しか、記憶に残らない!」

このような、現実もあります。


■この意見。

私見だけのように思われることもあるでしょう。

が、一概にそうとは言い切れない部分も、試合を見ていると感じます。

つまり、フェデラー選手ファンであろうがなかろうが、

「“品格”あるフェデラー選手を、心のどこかで応援している!」

こんな光景を、スタンドのファンの応援から感じるからです。


■これは、極当たり前の反応とも言えます。

我々は、程度の差こそあれど、基本的に“品格”を身に付け、
フェデラー選手のように振舞いたいと思っている節があるからです。

*(自らは気がついていない。もしくは、気づいていても“気恥かしくて”
  表立っては表現できない。このような場合も、含めての話です。)


■もちろん、全く違う考え方の方がいらっしゃることも理解しています。

ただ、どんな考え方をされていようと、その方の心のどこか一部では、
そして、普段は表に出てこないような深い深層世界では、

“品格”の世界観を自分なりにはお持ちであるのでは?

このようにも感じるところがあります。


■そのため、好き嫌いは別にして、自らの理想の姿をフェデラー選手に
重ね合わせ、応援していることが少なからずあり、

だからこそ、敵、見方を越えた声援がフェデラー選手に向けられるのでは?
と考えています。


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■「そして・・・・・」
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■この内面から人々を引っ張る力。

この“本物”の力を、テニスの実力に掛け合わせて身につけると・・・・・

「彼こそが、“真”の世界チャンピオンである!」

との評価を、世界中から受けるようです。


■色々なお考え、そして物の見方があることはわかっています。

ですから、私の感性を一方的に押し付ける気持ちは毛頭ありません。

ですが、今、混沌としている世の中に身を置いてみると、

*(世の中、いつの時代も混沌としていますが・・・・・)

やはり、フェデラ―選手の“品格”は、人々の生き方に良質なDNAを
植えつけているように感じてなりません。


■加えて、そのような“品格”を備えるのは、当然のことながら、
一朝一夕ではできない。

そこで、フェデラー選手のテニスへの一途な思い。

“絶対王者王”の時代であろうとなかろうと、さらには自らに最も注目が
集まろうと、集まらなかろうと、

「日々、精進を続ける!」

これを、地で行っているからこそ、“今”を迎えられているはずです。

その様な意味で言うと、フェデラー選手が持ち込んだ“品格”を、
長年かけて継承し続けてきたナダル選手との決勝。

これこそが、我々がいま求めている闘いなのかもしれませんね。


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■「今日の学びは・・・・・」
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■もちろん、“品格”です。

何を“品格”と呼ぶかは、人それぞれのところがあります。

ただ、共通する部分はあります。

「自らを誇りに思い、そして他者様からの共感を頂く!」


■まさに、私もこの形を理想として目指していますが、

フェデラー選手やナダル選手を目の当たりにすると・・・・・

いつも、顔から火が出るくらいの恥ずかしさを憶えます。

*(彼らは20代で、私は40代なのに。)


■ですが、常にグランドスラムの様な、世界最高峰の戦いを見る機会を
頂くことで、“襟”を少しでも正し、少しづつでも前進を重ねて行きたいと
切に願っています。

「全てが一緒でなくても構いません。

あなたと一緒に“品格”を磨き続けたいと思います。」


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■追伸1:「ご覧になった方は、すでにご承知の通り・・・・・」
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■フェデラー選手の準決勝でのプレー振りは、まさに

「“アンビリーバボー”」

の世界。


■端的な表現で申し訳ありませんが、

「この、全てのボールをエースにしてしまうようなショットと、
全てのボールを取りきってしまうようなフットワークを持っていたら、

一体、地球上の誰が立ちうち出来るのだろう?」

こんな気持ちを、素直に感じるほどでした。


■もちろん・・・・・

「テニスは、一戦、一戦が“生もの”。2度と同じものはない!」

このことを知った上での感想です。


■追伸2:


今日は、女子シングルスの決勝戦。

こちらも、歴史的な戦いになることは、すでに決定していますね。

*(色々な意味でです。)

歴史を、楽しみましょう。


■いつも、最後までお読みくださり、本当にありがとうございます。

また明日、お会いしましょう。


田中信弥


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■追伸:「あなたのテニス上達&健康&人生の幸せを心から願っています。」
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■「年齢を超えてうまくなる!」

■こんにちは、田中信弥です。

いつも、お読みくださり、心から感謝しております。

昨日は、男子の今後の展望をお伝えしました。

そこで今日は、明日、行われる女子シングルス決勝戦。

ここからの“学び”をお話させて頂きます。


■表題にした通り、今回の決勝戦に残った2人の選手は・・・・・

スキアボーネ選手30歳、リー選手29歳。

年々、若年化していくテニス界において、完全にベテランの域に入っている
選手が決勝戦を戦うのです。


■そして、この2人。

プロ転向した当初から、世界のトップ選手ではありませんでした。

徐々に、徐々に、ジックリ、ジックリ、時間をかけて、うまくなってきました。

つまり、年齢を重ねる度に、確実な上達を手に入れてきたわけです。

*(リ―選手は、決勝戦を前にしたインタビューで、

 「これから、まだまだうまくなれます!」と、真顔で語っています。)


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■「ここから学んで頂きたいことは・・・・・」
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■・「子供の頃から、すでに限界近くまで頑張ってきて、もう“伸び白”が
   ないはずの世界トップ選手でさえ、まだ伸びている!」


・「平均年齢的に見れば、引退直前の2人の選手。

  その選手が、まだまだ成長している!」

この事実を、重く見て頂きたいのです。


■もちろん、

「プロだから、職業だから当然でしょ?」

このような見方もできます。


■ですが、私の経験から申し上げても、

「“カラカラ”に絞った雑巾を、さらに絞ってたくさんの水分を溢れださせる
作業は、並大抵のことではできない。

2人の偉大な女性が、その偉業をやってのけた。尊敬に値する!」

このように感じるのです。


■ということは、頂くお便りの中で、

「私はもう年です。だから、うまくなりません。」

と、おっしゃるウィ―クエンドプレーヤーの方は、実にもったいない時間を
過ごしていると言わざるをえない様です。


■そのため、全仏オープン女子シングルス決勝戦を前に、“声”を大にして
言わせて頂きます。

「年齢を超えて、うまくなりましょう!」


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■「もちろん、あなた一人ではありません!」
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■あなたと同じ悩みを抱えた方々と一緒です。

そして、私も出来る限りの応援をさせて頂きます。

ですから、まだまだ頑張っていきましょう。


■ご自身のペースで良いのです。

問題になるのは、“諦める”ことだけ。

この勿体ない行為さえしなければ、年齢に関係なく上達はします。


■経験上の話ですが・・・・・

「あれっ? もう上手くならないと思っていたけれど、
何だか最近うまくなっているような・・・・・」

こんな風に、“不意”に上達を実感する時は、必ず出てきます。


■これは、それまで諦めなかったご褒美みたいなもの。

それまでの頑張りが、突如、芽を出す瞬間とも言えます。

そして、この諦めないという気持を、非常に厳しいプロという世界で
発揮し続けてきたからこそ、

「スキアボーネ選手も、リー選手も、“遅咲き”を謳歌しているのです!」


■いつも、最後までお読みくださり、本当にありがとうございます。

また明日、お会いしましょう。


田中信弥


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■追伸:「あなたのテニス上達&健康&人生の幸せを心から願っています。」
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■「男子優勝者大予想!」

■こんにちは、田中信弥です。

いつも、お読みくださり、心から感謝しております。

いよいよ全仏オープンも、終焉が近づいてきました。

2週間というのは、長く感じますが、始まってしまうと“あっ”という間。

これは、エキサイトな時間が、通常の時間軸より早く流れる感覚がある
からでしょう。

*(苦痛な時間は、なかなか過ぎないですものね。)


■そして、男子は久々のトップ4がベスト4を独占。

現代のトップが、いかに安定した本物の力を持っているかを示した形に
なりました。

*(残った4選手が、ここ数年のファイナルにほとんど残っていますね。)


■さて、ここまでくれば、「誰が優勝?」と誰もが考えたいところ。

しかし、今年の優勝者予想ほど、難しいものはないかもしれません。

当たる、当たらないが難しいのではありません。

*(もちろん、予想を当てるのも難しいのですが・・・・・)

予想することの、感情をコントロールするのが難しいのです。


■一般的に見て、今年、1敗もしていないジョコビッチ選手が
優勝候補であることは、異論のないところでしょう。

クレ―キングであり、世界王者でもあるナダル選手も認めている
くらいですから。


■ですが、そのナダル選手。

いくら、前哨戦で2度負けているとはいっても、この6年間の全仏オープンの
勝率を見ると・・・・・

「やはり、ここはナダル選手の庭では?」

なんて、気持ちが湧き上がります。


■そして、昨年末から今年の1月にかけて絶好調。

その後、ジョコビッチ選手の著しい台頭により、
影が薄くなったフェデラー選手。

全仏オープンに入ってからは、“全盛期”を思わせる戦いぶりです。

「これは、ひょっとすると、ひょっとするかも?」

との思いが。

期待してしまいます。


■最後は、この4人の中に入ると、実績面で劣るマレー選手。

しかし、苦しい試合を逆転、逆転でくぐり抜けてきた今回。

「一度は死んだ身。しかも、残りの3人はスーパーチャンピオンばかり。

よっしゃぁ、一丁、気楽にやってやるか!」

なんて、良い感じでプレッシャーが抜けて、一気に突き抜けるかも?

*(特に、私は彼のプレーが好きですし、ついつい個人的な感情が・・・)


■このように、“4者4様”とでも申しますか。

予想するのが難しい、読めない展開が頭の中を堂々巡りしているのです。


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■「それでも、優勝者を予想します!」
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■先ほども言いましたが、普通の予想でいけば、

「ジョコビッチ選手が、無敗で全仏オープン初優勝!

ナダル選手は、おしくもボルグ選手の7回優勝の記録に並べず。」

こんな見出しになるのでしょうが、私の予想は違います。


■「フェデラー選手、涙の復活優勝!

しかも、ジョコビッチ選手、ナダル選手の2トップを破ってのもの。」

この線で行こうと思います。


■これは、多分に思い入れが入っておりますので、
軽く聞き流して頂ければ有り難いですが、

やはり、一つの大きな時代を築いてくれたフェデラー選手。

応援しないわけにはいかない気分なのです。


■彼は、ご自身自体が紳士。

そして、他の選手にまで“品格”を与えてくれた選手です。

*(フェデラー選手を見本にしている選手は、たくさんいますね。)


■やはり、そのような選手が、劇的な復活を見せてくれることこそが、

この混沌とした時代に、社会的意義を与えてくれるような気がするのですが、

いかがお感じでしょうか?

頑張ってもらいたいです。


■ということで、今日の学びは、

「優勝!」


■あなたもご経験あると思いますが、「優勝!」は、どんな大会でも難しいもの。

そして、グランドスラムともなると、テクニックだけではどうしても
優勝できないのです。

全仏オープンが始まる前のブログでも少し書きました。

他の大きな大会で優勝している世界トップ5〜15位くらいの選手が、
なぜか、グランドスラムでは優勝できない。

こんな、紛れもない事実があるのです。


■この辺りを深く考えると、我々の目指さなければならない“テニス道”も
少し明確になりますね。

「優勝めざして、頑張りましょう!」


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■追伸:「女子の方は・・・・・」
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■スキアボーネ選手、30歳にして凄いですね。

2年連続の決勝進出。

優勝すれば、30歳代でのグランドスラム優勝は、
あのマルチナ・ナブラチロワ選手以来、実に21年振り。


■対するリー・ナ選手も、29歳。

そして、アジア人としては、全仏オープン初の決勝戦進出者です。


■この2人の“いぶし銀”対決。

この戦いに対しては、また次回以降にコメントしたいと考えています。

でも・・・・・

「最高に楽しい組み合わせの決勝です!」


■いつも、最後までお読みくださり、本当にありがとうございます。

また明日、お会いしましょう。


田中信弥


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■追伸:「あなたのテニス上達&健康&人生の幸せを心から願っています。」
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■「マレー選手が大逆転できた、最大の理由!」

■こんにちは、田中信弥です。

いつも、お読みくださり、心から感謝しております。

私が好きなマレー選手。

2日がかりの大熱戦の上、ベスト8に進出しました。


■ファイナルセット3−5ダウン。

しかも、相手のトロイツキ選手のサービスで30−0の絶対絶命からカムバック。

これは、本当に凄い勝利でした。


■勝敗のキーポイントは・・・・・

・「マレー選手の諦めない心!」

・「トロイツキ選手の心境の変化です!」


■試合をご覧になられたのであれば、ご存知のことでしょう。

「勝てる!」と感じた後のトロイツキ選手のプレーは、守りに入ってしまいました。

それまでは、マレーがいくらしっかりラリーを続けても、
最後はトロイツキ選手の強打で粉砕。

「凄い能力だ。これは、マレー選手は勝てないかも?」

このように、心の底から感じていました。

*(実際、ジョコビッチ選手と一緒に、昨年のデビスカップでセルビアを
  初優勝に導いた立役者です。

  そのため、力を持っていることはわかっていました。)


■それが、5−3 30−0からのフレームショットミス。

ここから、少しづつ変わっていったのです。


■もちろん、30−15の時のマレー選手のリターンエースも見逃せません。

トロイツキ選手のセカンドサービスを、
バックハンドのストレートで見事にエース。

この瞬間、「あっ、ひょっとして!」と感じました。

*(ただ、世界の男子テニスは、こんな予感を“たった1発のサービス”で
  粉々にしてしまう世界。

  そのため、確信までには至りませんでした。

  あくまでも、「あっ、ひょっとして!」までです。)


■そして、現実、マレー選手がブレークに成功した後は、
すっかり試合が様変わり。

マレー選手の攻撃がさえ、トロイツキ選手の攻撃が影を潜めていったのです。

マレー選手は、世界ランキング4位。

若い時分から活躍し、グランドスラム優勝はありませんが、
3度の準優勝を経験。

そして、“フェデラーキラー”としても有名。

現役選手の中では、数少ない勝ち越し者の一人です。

*(他に、フランスのシモン選手がいます。)


■対するトロイツキ選手は、凄い選手に変わりはありませんが、
マレー選手ほどの経験はありません。

まさに、“その差”だけが出た格好となりました。

勝敗は別にして、「テニスはメンタルのスポーツである!」という格言を
ものの見事に証明した試合でもあります。

大変、勉強になった試合です。


■マレー選手は、準々決勝でチェラ選手との対戦。

過去に一度、この全仏オープンでベスト8に進出した古豪ではあります。

しかし、グランドスラム初優勝。

そして、世界NO、1を狙うマレー選手としては、
落せない試合となるでしょう。


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■「こちらも凄い! スキアボーネ選手。」
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■昨年の全仏オープン女子決勝。

スト―サー選手を応援してい私は、

「スキアボーネ選手、頑張れ!」

試合が進むにつれ、心の内でこんな声をかけていました。


■それほど、彼女の“プロ魂”は素晴らしく、

マレー選手同様、ショットの能力ではない部分で、

見事、29歳という遅咲き年齢でグランドスラム初制覇を成し遂げました。

そして、迎えた今年。

昨年同様の活躍を見せ、上位シードが全滅するさなか、しっかりと準々決勝
に残っているのです。


■ベスト4をかけた戦いの相手は、19歳のパワーヒッター、
バブリチェンコワ選手。

スコアは、“あっ”と言う間に、1−6 1−4。

「うわっ! 時代が変わったわ。

スキアボーネ選手は頑張っているが、テニスの次元が違い過ぎる。

今日は駄目だな。」

と思ったのですが、終わってみれば勝利。(凄)

とうとう、ベスト4に帰ってきたのです。


■準決勝は、地元フランスのバルトリ選手。

こちらも、過去にウインブルドン決勝進出のすばらしき戦績が。

しかも、現代テニスとは明らかに“種”が違う、トリッキーさも併用。

非常に面白い試合になることは間違いないでしょう。


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■「尊敬に値する、若き世界NO、1ナダル選手!」
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■先日のブログ上で、「このままの調子では、連覇は難しいでしょう。」

との辛口コメントを残し、書いた後から、

「世界NO、1であるナダル選手に失礼では?」

と、意味のない反省をしていた私。


■その、私の声がフランスまで届いたのか?(届くはずありません。(笑))

試合後の記者会見では、ナダル選手自らが、

「今日の調子では、優勝は難しい! 

明日からどれくらい調子を戻せるか、頑張ってみるよ。」

こんな趣旨のコメントをしてくれたことで、遠い日本の空の下、

少しだけ“ホッ”とさせてもらったのは事実です。


■「自分が優勝候補であるなんて、思ったことは一度もない。

もし、そんなことを思うのであれば、それは“傲慢”だ。」

こんな名言を、まだ24歳である世界チャンピオンは言い放つわけですが、
昨日の正直なコメントと併せて考えると、

「尊敬に値する若者!」

正直、その人間的レベルの高さに圧倒されます。


■そして、自らの24歳を思い出してみれば、戦績は愚か、
人間的な成長度合いを考えても、まさに“月とスッポン”。

本当に世界は広い。

そして、「世界NO、1になるには、なるだけの理由がある!」

心から、このように感じる今日この頃です。


■ということで、今日の学びは、

「“経験”と“謙虚”」

これで決まりです。

我々も、日々の経験を大事にし、“謙虚さ”を持って生きていきたいですね。

*(すでに“謙虚さ”をお持ちのあなたでしょうから、私だけですかね?)


■追伸:

実は・・・・・・

あえて“傲慢”を使わなければならない場面も、人生にはあります。

ただ、この辺りは非常に深い話。

そのため、いずれまたゆっくりお話できる機会を持ちたいと思います。


■いつも、最後までお読みくださり、本当にありがとうございます。

また明日、お会いしましょう。


田中信弥


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■追伸:「あなたのテニス上達&健康&人生の幸せを心から願っています。」
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About us
田中信弥画像

日本のトップジュニアとして活躍後、法政大学在学中にプロ選手を連破し、プロに転向。 その後、全日本選手権ベスト4、全日本ローンコート選手権ベスト4、関東オープン準優勝、 神奈川オープン、東北オープン優勝等を収める。日本プロランキング7位。

委嘱状

現役引退後は、伊達公子氏のアメリカ遠征に2年連続同行し、 ナショナルコーチ及びオリンピック強化スタッフを歴任。 男女日本代表選手の指導、ジュニア日本代表の育成に従事し、 (財)日本テニス協会強化副委員長も務めました。 更には、日本体育協会テニス上級コーチも取得。

プロサッカーチーム、鹿島アントラーズとの提携ではじめた 「鹿島アントラーズテニスクリニック」では、月2回、たった90分のクリニックで、 進学校生を地元史上初めてインターハイに出場させる。 地元では「オリンピック選手を輩出したに等しい」との評価を受け、 その模様は雑誌「T・テニス」にて3回にわたり掲載されました。

又、年間200回に及ぶオンコートテニスセミナーを全国で開催し、 「脳の仕組み」、「体の仕組み」を利用した最短時間上達法 「瞬間直し(R)」 を伝授。

その指導法は、NHK中国地方版ニュース、NHK鳥取地方版ニュースにて 「田中信弥の指導法」としても紹介されました。 その他、NHK全国版技術特集、TV東京「おはスタ!」、東海TV等々に多数出演。 雑誌「T・テニス」においては、「ファイルレッスン(カラー16ページ:読者ランキング1位)および 「基本の強化書(カラー6ページ)」を大好評連載しました。

非常識なテニス上達法則!

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