■こんにちは、田中信弥です。

久しぶりのブログ更新は、「超一流と一流の違いはどこに表れるのか?」

この興味深いトピックをお話します。(実話をベースにしています。)

是非、お読みください。


■クルム伊達公子選手が超一流だと言う事に異論を挟む人は少ないと思います。

小柄な日本人女性でありながら、世界ランキング最高4位まで登りつめ、
ウインブルドンベスト4、全仏オープンベスト4を皮切りに、
世界最高峰のトーナメントで数々の好成績を残してきたのちに一度引退。

その後、12年のブランクを経て38歳で復帰。

今現在、40歳ながら世界ランキング50位近辺に位置していることは、
ある意味、「奇跡的な選手!」と言っても過言ではありません。

*(世界を震撼させた有名なライジングショット、類まれなバランス能力、
  一瞬の勝機を逃さない感性、どれをとっても他者の追随を許さない
  素晴らしい能力を発揮しました。)


■そんなクルム伊達公子選手と遠征に行ったとき、私は衝撃的な体験をしました。

アメリカの大きな大会2つに出場したのですが、2つ目に出場する大会が
グランドスラムに次ぐ大きな大会であり、こちらをメインに戦うことを決めて参戦していました。

しかし、1つ目の大会も出場選手は2つ目の大会とほぼ一緒。

つまり、世界最高峰の選手が名を連ねていた超豪華版の大会だったので、
「勝てば勝ったで大きな功績になる。」ものでした。

そして、その大会でクルム伊達公子選手は、見事、準決勝進出。

しかも準決勝の対戦相手は、それまで4戦全勝のコンチ―タ・マルチネス選手であり、
(ウインブルドンチャンピオンにもなったスペイン最高峰の選手の一人です。)

「よしっ、これで決勝進出確定だ!」と、私は内心1人で喜びを隠せないでいました。


■しかし、試合が始まると様相は一変。

なんとファーストセットは0−6で落としてしまったのです。

「4勝0敗のマルチネスにファーストセット0−6か。決勝進出が目の前にぶら下がっている
クルム伊達公子選手にとったら、最悪の心境だろうなぁ。」

こんな風に思いながら、“フッ”とクルム伊達公子選手の顔をのぞき込みました。

しかし、予想は外れ。

クルム伊達公子選手の表情は、いたって冷静でした。

「あれっ? やけに冷静だな。いや、今から挽回するために
 あえて冷静さを保っているのだろうか?」

表情から焦りを感じなかった私は、勝手に解釈。

ただこの時点でも、

「ここから挽回して、クルム伊達公子選手が勝つのだろう!」

このように信じて疑わない私がいました。


■しかし、試合は第2セットに入ってもマルチネス選手のペース。

「このままではやばい!」思わず私がつぶやきかけた途端、

「クルム伊達公子選手は全力を出していない!」

こんな事実を発見したのです。

いや、「全力を出していない。」と言う表現は適切でないかもしれません。

もっと的確な表現を探すと・・・・・

「力を出し尽くさないように本能が制御していた!」

このようになるかもしれません。

つまり、クルム伊達公子選手の“本番”はあくまでも次の2つ目の大会であり、
1つ目のこの大会は、“プレ”的な位置づけの戦いに終始している節を感じたのです。


■結局、試合は0−6 4−6で負けました。

しかし、ロッカールームから出てきたクルム伊達公子選手は、
4勝0敗の選手に負けたショックなど微塵も見せず、

「負けちゃいました!!」

こんなさわやかな声で敗戦を認めました。


■そして、迎えた2つ目の大会。

私は、クルム伊達公子選手が超一流たるゆえんを、まざまざと見せつけらます。

クルム伊達公子選手は、素晴らしいテニスで次々と強豪をなぎ倒し、
見事、決勝進出を果たしたのです。

それは、

「1つ目の大会は、メインの2つ目の大会で結果を残すための試運転ですよ。」

こんな無言のレッスンのようにも見えました。


■しかし、私の常識の中にはなかった光景を見せつけられた私は、
ハンマーで頭を殴られたような気分になりました。

仮に、私が同じ立場に置かれていたなら、

「2つ目の大会で勝てる保証はない。折角、1つ目の大会で準決勝まで来たなら、
そしてその相手が過去4勝0敗の相手なら、来週の分の力も使いきって勝つぞ!」

このような考えが浮かんできてしまうからです。

その裏側には、「勝てるときに勝っておかなければ、賞金もランキングも上がらない。」

こんな“ちっちゃな”自分がいます。


■超一流と言われる人達は違います。

超一流選手は、常に目指す大会の決勝戦を意識して自らを仕上げる。

それ以前にピークを持ってきて、大事な大会の決勝戦で力尽きることはしないのです。

これは“器”のでかい、超一流選手だけができることでもあり、その様な意味でも
クルム伊達公子選手は、間違いなく正真正銘の超一流選手と言えるでしょう。

是非、あなたも「超一流のウィ―クエンドプレーヤー!」と呼ばれるようになってください。

■いつもお読みくださり、心から感謝しております。

田中信弥

■「瞬間直し(R)実践会」にご入会ご希望の場合は、以下のアドレスをクリックし、
詳しい内容を隅々までご確認ください。
   ↓
■ http://tanakashinya.com/course.cfm

---------------------------------------------------------------
    ◇「お客様からのお声です。」◇
---------------------------------------------------------------

■ ベーシックDVD4巻を見たときは、「凄い情報量だ。覚えられるかな?」
と心配になりました。

しかし、コート上で自分でチェックできるアドバイスばかりだったので、
とても意識しやすいです。

今まで “不明確なアドバイス” ばかり受けて悩んでいたので、
まさに目から鱗です! 「瞬間直し(R)実践会」 は私の救世主です。

瞬間直し(R)実践会会員 T・R様


■ 田中信弥さんが言われている“明確なアドバイス”を使うと、
自分の動き、ボールの見え方が違うのです。

これほどまでに“明確なアドバイス”は重要なんだと思い知らされました。

瞬間直し(R)実践会会員 D・T様


■もう、ゲーム中に相手に支配される側にはなりません。これからは支配する側になります。

瞬間直し(R)実践会会員 K・T様


■「瞬間直し(R)実践会」に入会して変化した事を書かせていただきます。

ボレーを打つとき、注意点を意識することで、体全体でボールを受け止めている感覚が出てきました。

サービスですが、しっかりボールを捉えることが出来、コントロールもよくなりました。

更にサービスです。肩への負担が少なくなりました。

また、詰まる感覚が減り、ゆったり打てるようになりました。

「ナリキリ君(R)」を実践してみたら、とても良かったです。

動きもよくなりますし、感情もよくなりました。

上達できた感覚があります。

この様な感じです。ありがとうございました。

瞬間直し(R)実践会会員 T・N様

■「瞬間直し(R)実践会」にご入会ご希望の場合は、以下のアドレスをクリックし、
詳しい内容を隅々までご確認ください。
   ↓
■ http://tanakashinya.com/course.cfm