■こんにちは、田中信弥です。

いつもお読みくださり、心から感謝しております。


■錦織圭選手、残念でした。

力及ばず、アンディ・マレー選手に負けてしまい、
全豪オープンはベスト8で終了です。

ただこの戦績、「立派である!」とか、「凄い!」とかでは語れないほどの
とてつもない偉業であることに異論を唱える方はいないと思います。


■錦織圭選手は今、日本のテニス史を変えている最中。

数十年後には、

「昔、錦織圭選手という、世界トップ選手として活躍した
日本人がいたんだよ!」

こんな風に、お孫さんやひ孫さんに話すときがくることでしょう。

*(錦織圭選手は、“偉人”になるのです。)


■そして錦織圭選手が、日本のテニス史を完全に書き換えるのは
これからが本番。

全豪オープンの活躍で、世界ランキングは20位に。

このランキングをさらに上げていくことで、
新たなテニス史を完成させるのです。

*(そのテニス史には、「日本人初のグランドスラム優勝者!」の文字も、
  印字されていることでしょう。)


■我々がラッキーなのは、そのテニス史を作る瞬間を“生”で見られること。

“ワクワク”するような時間を、彼のお陰で共有できます。

*(錦織圭選手に“おんぶに、だっこに、肩車”ではいけませんが。)


■錦織圭選手には、過剰な期待がこれからかかってくるでしょう。

ときには、予定通りの戦績が生まれない時期もあるかもしれません。

ですが、ここまでも十二分に我々に希望を与えてくれた錦織圭選手。

“マイペース”で、新たなテニス史の作成にいそしんで頂ければと、
心から願います。


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■「テニスの基礎を、アンディ・マレー選手から盗む!」
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■しかし、マレー選手は強かった。

流石は、グランドスラム準優勝3回。

2011年、全てのグランドスラム大会ベスト4以上。

“世界4強”の一角。

この力をいかんなく発揮しました。


■「何が、それほど凄いのですか?」

このように聞かれれば、

「何もしていないのに、錦織圭選手を一蹴したところ!」

このようにお答えするでしょう。


■「何もしていない?」

はい。何もしていないように見えるほど、普通にやるべきことを
普通にやるだけで、彼は勝ちました。

*(良いサービスを打ち、深くミスをしないストロークを打ち続け、
  チャンスがくれば確実に決める。

  錦織圭選手に攻められても、慌てた様子を見せず、懐深くボールをさばき、
  いやらしい場所に返球。

  これら、本当は難しいことを、簡単そうに淡々と行い続けたのです。)


■これが、世界5位以下の選手だと違います。

先日のツォンガ選手を見れば、一目瞭然。

錦織圭選手を倒そうと、ムキになり、無理に無理を重ね、
最後は自滅するような焦りも露呈。

世界トップ4の凄さを、際立たせる脇役になった格好となりました。


*(逆サイドから見れば、

 「錦織圭選手の実力が、すでに世界ランク5位あたりにある!」

  気が早いようですが、このように言えるのかもしれません。)


■マレー選手は違いました。

錦織圭選手が焦りを感じ、“ジリ貧”になり、徐々にポイントが取れなく
なったからです。

つまり、総合的な力が現段階では“一枚上”。

こんな風に感じさせられた次第です。

*(“現段階”では、というところがミソです。)


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■「そこで、本日のあなたのテ二スに役立つ知識は・・・・・」
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■「本物の基礎力を身につけよう!」

というこです。

当たり前と言えば当たり前ですが、マレー選手も錦織圭選手も
基礎がしっかりしている。

それは、打ち方の確かさ、フィジカルのしっかりさ、メンタルの強さ、
さらには自らの特徴を伸ばす等々。

やるべきことを、しっかりと行っている。

だからこそ、世界のトップグループに属するし、長期で見たとき、
基礎力の高さこそが大きな差となって表れるわけです。


■ウィークエンドプレーヤーの方も、基礎が大事であることはわかっています。

ただ、基礎を作るにあたって頑張っていても、

「本当にこれであっているの?」

という疑念も浮かび上がる。


■なぜなら・・・・・

自分に基礎力があるのか、ないのか? 

この判断材料が、あまりに少なすぎるからです。

*(ショットの成否しか、判定基準がない方も多いです。)


■そのため、「これが基礎だ。」と思っていたのに、

後から「違っていた!」(悲)

という憂き目にあう。


■そして、「どすれば、本当の基礎力を身につけられるのか?」

と思い悩むだめで、行動するまでには至らず、時間だけが経過。

最終的に、“ジ・エンド”という、勿体ないテニス人生を過ごされる方の
何と多いことか!

泣くに泣けない、悲しい物語がそこには存在します。


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■「あなたのテニスの、“棚卸し”を行ってください!」
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■ですから、今一度。

錦織圭選手に近づくために、そして、マレー選手に近づくために、

打ち方の確かさ、フィジカルのしっかりさ、メンタルの強さ、
さらには自らの特徴を伸ばす等々。

こんな基礎力を、徹底的にチェックしてください。


■そして、「ショットの成否だけで基礎力を計らない!」

この意識を強く持ち、

・「しっかりと体を使って打っているか?」(しかも、正しく)

・「体力面は充分か?」(たくさんの項目でバランスよく)

・「メンタル面で負けることはないか?」(試合で力を発揮できるか)

・「戦うための戦術は、たくさん持っているか?」

 (“パッ”と、一瞬で7つくらい頭に浮かぶか)

これらのことの、“棚卸し”を行ってください。


■すると・・・・・

「今までは、これで良いと思ってやってきたけれど、実は違った!」

こんな客観的事実が、新たに発見されるかもしれません。


■また、これが大変重要なことでもあるのですが、

「例えあなた一人で“棚卸し”が正確に出来なかったとしても、
その意識を持つだけでも、周りの方のテニスへの注視の角度が変わり、
最終的には、あなたの基礎力を高める方向に間違いなく進む!」

こんな現実もあります。


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■追伸1:「できれば、今スグ・・・・・」
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■ボールペンと紙を持ち、“カチャリ”と鍵をかけて部屋に閉じこもる。

そこで、30分だけ集中。

あなたのテニスの“棚卸し”を行う。


■頭に浮かんできたものを、片っぱしから書きまくる。

そして、基礎力のあるもの、ないものに分類。

基礎力のないものが浮き彫りになったら、今後の練習工程に挟み込む
ことを決意してください。


■さらには、次回の練習では、面倒くさがらずコートにビデオを設置。

*(もちろん、ビデオが設置できる練習環境のときです。)

フォーム、フットワーク、態度、試合で使った戦術を丸裸にして写す。

その後は、同じく部屋に閉じこもり、分析を行う。

この実践をしてくだされば、あなたのテニスがまだまだ上達することは
請け合います。

是非、“棚卸し”を行い、確実な基礎力をつける1歩としてください。


■追伸1:

私自身は、自らのテニスの“棚卸し”を行うたびに、

「うゎ、全くなってないや・・・・・」(ショック)

ということを思い知らされ、基礎の作り直しを何度も行っています。

その結果、徐々に本当の基礎力を身につけるに至りました。

「基礎の世界は深い!」

過程を楽しみながら、“棚卸し”を行ってくだされば幸いです。

頑張ってください。応援しています。


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■追伸1:「上達のヒント009番を掲載しておきます!」
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■著書「テニスは頭脳が9割」の、31ページにある、上達のヒント09番。

こちらに、私の実体験を記したものがあります。

ご参考にしてくだされば、幸いです。

    ↓

■上達のヒント009:「学び続けることこそが上達の秘訣」

多くの人は、学びの途中で「わかった!」と叫んでしまいます。

*(本当は、わかっていないにも関わらず)

さらに悪くなると、その後で、人に偉そうに人にしゃべり、
虚栄心を満足させようとします。

これでは、「自らで上達を止めている」と言わざるをえません。

“群を抜いた”実績を挙げる人は違います。

「どれだけ学んでも、まだまだわからないことだらけだ。」と思い、

今日も学び続け、脳の中で既知と未知を結びつけ、
新たな道を作り続けるのです。

ぜひ、飽きることなく学び続ける決意をしてください。

そして、テニスの場合、メソッドを浴び続けることも、上達する一つの秘訣
であることを知ってください。


■ワンモアアドバイス:

私の子どものときの実話です。

「よしっ、わかった!」と声高に叫んだ後の練習や試合では、

「やっぱり、わかっていなかった」と、ガッカリしながら帰路につくことが

ほとんどでした。

反対に、「自分はまだまだ!」と心の底から思えていたときは、

不思議と練習や試合の結果が良かったことを覚えています。


■基礎力を磨くための、バイブルにしてください。

   ↓

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■いつも最後までお読みくださり、心から感謝しております。


田中信弥

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■追伸4:「あなたのテニス上達&健康&人生の幸せを心から願っています。」
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