■こんにちは、元オリンピック強化スタッフ、元日本代表コーチを務めました田中信弥です。

いつも、お読みくださり、本当にありがとうございます。

感謝しておりますこと、改めてお伝えしたいと思います。


■さて今日は、

「“ボールの質を高める”ために行うべきこととは?」

このご質問にお答えします。


■それでは、ご質問をご紹介させて頂きます。

「“ボールの質”とはどのようなものでしょうか?

また、“ボールの質を高める”ためには、何を意識して、
どのようにプレイすれば良いのでしょうか?

私の理解では・・・・・

1・相手に自由に打たさせないボール

2・相手が自分のコートに返すのが精一杯のボール

3・速いだけではない、相手の動きに応じてコースコントロールされたボール

逆に“質の悪いボール”とは、

・相手に自由に思い通りに打ち返されるボール

いわゆる“甘い球”といったところです。

「アプローチチャンスだ! 次で決める。」

と思い打ったアプローチを、いとも簡単に予測外のところに返される
悔しい思いを断ち切りたいと思っております。

良きアドバイスをお願いします。

M・T


■田中からの回答は、以下をお読みください。

  ↓     ↓     ↓


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■「“ボールの質”とは?」
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■M・T様、ご質問、ありがとうございます。

確かに、「アプローチチャンスだ! 次で決める。」と打ったアプローチ
ショットを、いとも簡単に予測外のところに返されるのは、悔しいですね。

私のテニス人生37年間でも、このシーンは数限りなく経験してきました。
(涙)

そのため、我が事のような痛みを感じます。

そこで、この憎き問題を、ご一緒に溶かしていければと思います。


■さて、ご質問にありました、

「“ボールの質”とはどのようなものでしょうか?

また、その質を高めるためには、何を意識して、どのようにプレイすれば
良いのでしょうか?」

これですが・・・・・

前半部分の「“ボールの質”とはどのようなものでしょうか?」に関しての

M・T様のご意見は完璧なものです。


■つまり・・・・・

1・相手に自由に打たさせないボール

2・相手が自分のコートに返すのが精一杯のボール

3・速いだけではない、相手の動きに応じてコースコントロールされたボール

挙げてくださった3つのポイントのいずれかを満たしているものが、紛れもなく

“質の高いボール”となります。


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■「上記3つのいずれかを満たした“質の高いボ―ル”は、一体、どのように
  したら打てるのか?」
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■今度は、この部分に対し言及します。

その答えは、「打ち方です!」

“質の高いボ―ル”を打つには、一にも二にも打ち方が理にかなって
いなければなりません。


■理にかなっていない打ち方の代表例としては、

ラケットの力と、私が言うところの“面合わせの妙”の組み合わせで
打つこと。

つまり、手先の感覚を優先させた打ち方があります。

これですと、例え相手コートにボールが入ったとしても、
質の悪い(低い)ボールになってしまいます。

すると、当然のことながら相手にいいようにやられてしまう場面が
増えてしまうわけです。


■確かに、「コートに入れることが優先!」という考え方や、時期が
あることはわかります。

しかし、レベルの高い相手との対戦で、質の悪いボールが通用しないのは
周知の事実。

そして、最も悪いことに・・・・・

「質の悪いボールしか打てない打ち方を一度身につけてしまうと、
将来、全く実力が伸びない。」

こんな憂き目にあう危険性が大なのです。(目先の勝利は手にできたとしても。)


■これは、学校の勉強を考えてみればわかりやすいかもしれません。

「正しい知識をしっかり身につけなければ、やがて勉強が難しくなったとき、
にっちもさっちもいかなくなる。」

“あの状態”と同じと言えます。


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■「打ち方の、どこを気をつければ良いのか?」
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■それでは、具体的に打ち方のどこを正しくすれば良いかですが・・・・・

「股関節と肩甲骨の2つとなります。」

この2つが、体の動きの根幹を司っているからです。

股関節がしっかり“ロック”され、(俗に言われる下半身安定)、
肩から先を動かす基点となる肩甲骨を意識してボールを打つ。

簡単に言えば、この2つをしっかり出来るようになると、急激にボールの質が
高まります。


■もちろん、そのような土台が出来ても、ボールを迎え入れるタイミング、
“タメる”タイミング、打ち出すタイミング。

そして、腕の細かな動きなども含め、多岐に渡って正確にしていかなければ
ならないことはあります。

*(これは、テニスを続ける限り、生涯続きます。)


■ですが、まずは土台。

土台がしっかりしていなければ良い家が建たないように、テニスも股関節と
肩甲骨がしっかり使えなければ、“質の高いボール”は打てないのです。

是非、股間節と肩甲骨の使い方に気を配ってみてください。


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■「ただ、最終的には・・・・・」
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■「“予測”“判断”も、極めて重要になってきます。」

つまり、“予測”“判断”がしっかりできなければ、

いくら“質の高いボール”を打てるきれいな打ち方を手にしたとしても、
豚に真珠になってしまう危険性も高いということです。


■なぜなら、以前ブログでご紹介したとおり、テニスのミスの80%は
“打つ前”に決まっているからです。

広いテ二スコート。どこに飛んでくるかわからないボール。

小さなラケット面でボールを正確に捉える。それをコント―ル。

こんな不確定要素がたくさん詰まっているのがテニス。

だから、打ち方も大事でありながら、うまくなればなるほど正確にボールを
捉えるためには“予測”“判断”の重要性が上がるわけです。


■そのため・・・・・

‖任訴と、◆藩渋”“判断”。

この両輪を働かせることが、“質の高いボール”をいつもでも確実に打てる
ようになるための最終的な秘訣となります。


■しかしながら“予測”“判断”を磨くには、経験値が大きくものを言います。

そのため、“ボールの質を高める”には、まずは打ち方。

それも、一番核となる股関節と肩甲骨の上手な使い方。

ここに、焦点を当てて頂ければ良いのではないかと考えます。

ご参考になれば、幸いです。

田中信弥