■こんにちは、田中信弥です。
私の好きなマレー選手が、決勝に進出しました。
時々、「田中さんは、なぜマレー選手が好きなのですか?」
このようなご質問を受けます。
■一言でお答えするならば、
「“懐”の深いテニスをするから。」
このようになるでしょう。
■自らも、「“懐”の深いテニスをしたいなぁ。」と思い続けてきたせいでしょうか?
マレー選手以外でも“懐”の深い選手が好きなようです。
その代表的な一人が、1980年代後半のチャンピオンであるマッツ・ビランデル選手。
彼も出始めは、「単なる粘り屋さん。チャンピオンにはなれない。」と揶揄されましたが、
“懐”が深く、見事に評価を覆しました。
*(現在の錦織圭選手のコーチであるブラッド・ギルバート氏も御著書の中で、
「マッツ・ビランデル選手が、世界NO、1になれるとは思わなかった。」と書かれています。)
■どうも私は、一見ではわかりずらい隠れた才能に引かれるようです。
そして、その才能を紆余曲折を経ながら生かしきり、最後は世の評価を超える結果を残す。
このタイプの方に深く共感し、“先物買い”をしたくなるのです。
*(まだ、世間の評価が低い時に発掘することに喜びを感じます。)
■明日の決勝は、ジョコビッチ選手対マレー選手。
準決勝に続き、かなりの激戦になることは必至です。
ただ、フェデラー戦のレベルが今のジョコビッチ選手の“真の実力”なら、
グランドスラムを制していることも手伝い、有利に試合を進めることでしょう。
■反対にマレー選手は、フェレール戦の疲れが心配です。
予想はしていたものの、4時間近くの試合を強いられた上、
ファーストセットダウン、セカンドセットもセットポイントを取られる苦しい展開。
これを、自力で跳ね返したわけですが、体力、精神力の消耗は相当なものだと推察するからです。
■もちろん、彼は23歳。
そして、いままでも修羅場を潜り抜けてきた経験があるので、私の心配は杞憂に終わるかもしれません。
そうであることを願うのと同時に、2011年ファーストグランドスラムでもあるので、
最高の試合をファンに見せてもらいたいと思います。
■最後に。
フェレール選手にも一言。
彼は世界ランキング4位であった2008年、全米オープンで錦織圭選手に負けたことで有名になりました。
その後、ランキングを落とし、「年齢的にも、プレースタイル的にも復活はきついかな?」
と感じました。
■しかし、2010年。
安定した戦績を残し続け、とうとう世界ランキング7位まで戻し、その勢いを維持したまま全豪オープンベスト4。
これは、移り変わりの激しいテニス界では大変素晴らしい復活であり、
一生懸命テニスに取り組むことの重要性を、我々に教えてくれる典型例とも言えます。
■現在の世界ランキング6位以上の選手の戦績は、恐ろしいものがあります。
そのため、2008年当時の世界ランキング4位に戻せるかどうかはわかりません。
しかし、彼の場合はランキング以上に与えるインパクトもありますので、
これからも“いぶし銀”の活躍を期待しています。
■さて、今日のあなたのテ二スに役立つポイントですが・・・・・
「流れです!」
マレー選手とフェレール選手の準決勝を見れば一目瞭然ですが、試合は流れが“ユラユラ”します。
■試合開始当初から第2セット終了間際までは、
「今日は、フェレールかも?」このように強く感じたものです。
しかし、第2セットをギリギリにところで取り返したマレー選手は、その後の一時期、怒涛の7ゲーム連取。
「これで、フェレール選手の息の根を止めた!」今度は、このように感じたのです。
■ですが、話はここで終わらず。
その後、フェレール選手の頑張りと、少し疲れの見えたマレー選手のプレーで、
「これは、下手をするとファイナルセットインかも?」
再び、私は考えを変更せざるをえなかったのです。
■このように、一試合の中で流れは幾度も変わります。
そこで、その時々に適切な打ち手を行った選手が、最終的に試合を制する確率が高くなるわけです。
もちろん、マレー選手対フェレ―ル選手の試合のように、世界のトップ選手の場合、
「取って取られて、また取り返して。」という感じが多いものです。
しかし、ウィークエンドプレーヤーレベルであれば、セット数が少ないこともあり、
一度流れをつかんでしまえば、一気呵成に試合の行方を決めてしまうこともしやすいのです。
是非、シングルスをプレーされるときにはご自身で、そしてダブルスをプレーされる場合は
仲の良いパートナーの方と、“流れ”について突き詰めることをお薦めします。
■流れを感じ、理解し、試合を進める。
これが出来れば、今までとは試合の見方、感じ方が変わります。
スコアは気になりながらも、「スコアだけでは勝負は決まらない!」このことを感じ始め、
新たな勝ち方を見つけることも出来るようになっていくのです。
■今日は、いよいよ女子決勝。
今年限りで引退の可能性が高いクライステルスの雄姿を、目に焼き付けたいと思います。
■追伸:
「いつも最後までお読みくださり、ありがとうございます。心から感謝しております。」
田中信弥
私の好きなマレー選手が、決勝に進出しました。
時々、「田中さんは、なぜマレー選手が好きなのですか?」
このようなご質問を受けます。
■一言でお答えするならば、
「“懐”の深いテニスをするから。」
このようになるでしょう。
■自らも、「“懐”の深いテニスをしたいなぁ。」と思い続けてきたせいでしょうか?
マレー選手以外でも“懐”の深い選手が好きなようです。
その代表的な一人が、1980年代後半のチャンピオンであるマッツ・ビランデル選手。
彼も出始めは、「単なる粘り屋さん。チャンピオンにはなれない。」と揶揄されましたが、
“懐”が深く、見事に評価を覆しました。
*(現在の錦織圭選手のコーチであるブラッド・ギルバート氏も御著書の中で、
「マッツ・ビランデル選手が、世界NO、1になれるとは思わなかった。」と書かれています。)
■どうも私は、一見ではわかりずらい隠れた才能に引かれるようです。
そして、その才能を紆余曲折を経ながら生かしきり、最後は世の評価を超える結果を残す。
このタイプの方に深く共感し、“先物買い”をしたくなるのです。
*(まだ、世間の評価が低い時に発掘することに喜びを感じます。)
■明日の決勝は、ジョコビッチ選手対マレー選手。
準決勝に続き、かなりの激戦になることは必至です。
ただ、フェデラー戦のレベルが今のジョコビッチ選手の“真の実力”なら、
グランドスラムを制していることも手伝い、有利に試合を進めることでしょう。
■反対にマレー選手は、フェレール戦の疲れが心配です。
予想はしていたものの、4時間近くの試合を強いられた上、
ファーストセットダウン、セカンドセットもセットポイントを取られる苦しい展開。
これを、自力で跳ね返したわけですが、体力、精神力の消耗は相当なものだと推察するからです。
■もちろん、彼は23歳。
そして、いままでも修羅場を潜り抜けてきた経験があるので、私の心配は杞憂に終わるかもしれません。
そうであることを願うのと同時に、2011年ファーストグランドスラムでもあるので、
最高の試合をファンに見せてもらいたいと思います。
■最後に。
フェレール選手にも一言。
彼は世界ランキング4位であった2008年、全米オープンで錦織圭選手に負けたことで有名になりました。
その後、ランキングを落とし、「年齢的にも、プレースタイル的にも復活はきついかな?」
と感じました。
■しかし、2010年。
安定した戦績を残し続け、とうとう世界ランキング7位まで戻し、その勢いを維持したまま全豪オープンベスト4。
これは、移り変わりの激しいテニス界では大変素晴らしい復活であり、
一生懸命テニスに取り組むことの重要性を、我々に教えてくれる典型例とも言えます。
■現在の世界ランキング6位以上の選手の戦績は、恐ろしいものがあります。
そのため、2008年当時の世界ランキング4位に戻せるかどうかはわかりません。
しかし、彼の場合はランキング以上に与えるインパクトもありますので、
これからも“いぶし銀”の活躍を期待しています。
■さて、今日のあなたのテ二スに役立つポイントですが・・・・・
「流れです!」
マレー選手とフェレール選手の準決勝を見れば一目瞭然ですが、試合は流れが“ユラユラ”します。
■試合開始当初から第2セット終了間際までは、
「今日は、フェレールかも?」このように強く感じたものです。
しかし、第2セットをギリギリにところで取り返したマレー選手は、その後の一時期、怒涛の7ゲーム連取。
「これで、フェレール選手の息の根を止めた!」今度は、このように感じたのです。
■ですが、話はここで終わらず。
その後、フェレール選手の頑張りと、少し疲れの見えたマレー選手のプレーで、
「これは、下手をするとファイナルセットインかも?」
再び、私は考えを変更せざるをえなかったのです。
■このように、一試合の中で流れは幾度も変わります。
そこで、その時々に適切な打ち手を行った選手が、最終的に試合を制する確率が高くなるわけです。
もちろん、マレー選手対フェレ―ル選手の試合のように、世界のトップ選手の場合、
「取って取られて、また取り返して。」という感じが多いものです。
しかし、ウィークエンドプレーヤーレベルであれば、セット数が少ないこともあり、
一度流れをつかんでしまえば、一気呵成に試合の行方を決めてしまうこともしやすいのです。
是非、シングルスをプレーされるときにはご自身で、そしてダブルスをプレーされる場合は
仲の良いパートナーの方と、“流れ”について突き詰めることをお薦めします。
■流れを感じ、理解し、試合を進める。
これが出来れば、今までとは試合の見方、感じ方が変わります。
スコアは気になりながらも、「スコアだけでは勝負は決まらない!」このことを感じ始め、
新たな勝ち方を見つけることも出来るようになっていくのです。
■今日は、いよいよ女子決勝。
今年限りで引退の可能性が高いクライステルスの雄姿を、目に焼き付けたいと思います。
■追伸:
「いつも最後までお読みくださり、ありがとうございます。心から感謝しております。」
田中信弥